カメラの構え方に関する一つの考察

 カメラの構え方については、入門書やカメラの入門WEBサイトに色々書かれているし、仲間がいれば教えてもらう事も有ると思う。そうした教えの中で自分が少し気になるのは、足と体の姿勢についてだ。

 脇は締めしっかりカメラを構える。これはまあいいだろう。
 問題は、立って撮影する際の足の開き方で、人によっては足を多少前後に、体はサブジェクトに対して斜に構えるのを良しとしている事だ。

 カメラを構える際には、体をサブジェクトに対して正対する。これが立って構える際の基本だ。
 理由は、その方が自然に水平が出るから。

 足を(大抵は左足を)少し前に出し体を斜に構えると安定する。これは多分嘘では無いと思う。
しかし、その際の自分のフォームを鏡で注意深く見てほしい。左右の腕の上がり具合や、頭の傾き方の角度はどのようになっているだろうか?
 体が曲がって角度が付いていると、カメラの構え方が斜めになりやすくなる。
(もしあなたの写真がいつもどちらかに傾いている傾向があるとすれば、構え方の癖による体の曲がりが原因かもしれない)
 しかし、左右の足をどちらも前後には出さず、サブジェクトに対して正対する構え方なら、どちらの腕も極端に上下にはならず、体の対称性は保たれ、カメラの水平は自然に出るようになる。

 カメラの構え方において重要なのは、体を安定させる事だけでは無く、カメラも自然に正しく意図通りの角度でシャッターが切れる事だ。

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蛇足ながら、見た目と言うのも構え方の一つの要素で有ると言えばある。
自分が教えたある人は、合理的な構え方を教えても、自分の変なフォームを直さない。
彼は自分の構え方がカッコイイと思っているらしい。

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