ズームレンズとシャッターボタン押下のタイミングの関係

 自分は昔からズームレンズの利点を認めて積極的に使ってきた。もちろんレンズはマニュアルフォーカスの時代の昔だ。
 その経験から気づいたことが一つある。ズームレンズと固定焦点レンズでは明らかにシャッターを押すタイミングが違う。ズームレンズの方が少し遅れるのだ。

 昔よく野球の撮影をしていた。バッターの写真はスウィングの時に一回シャッターを切るのだけれど、これが現像してみると使うレンズによって微妙に、しかし傾向として明らかにレリーズのタイミングが違う。
 固定焦点レンズで撮った写真はジャストミートよりわずかに早いタイミングで、これはまあ自分の癖だった。それが、ズームで撮ると何故かジャストミートで撮れている。

 理由はよく考えてみると、撮影時の動作が少し違うかららしい。つまり、撮影時の動作として、固定焦点レンズはピント、シャッターと意識が行く所が、ズームになると、画角、ピント、そしてシャッターと、やることが一つ多くなる。
 自分はどうも、シャッターを切る瞬間その度に、無意識に画角も調整し、それが僅かな差に繋がっているようだった。

 バットの角度の差と言うのは時間にすれば極僅かな時間だけど、やはり差が出る。写真を生業としている者が注意して撮っていてもそうなるのだから、これはやはりズームレンズとプライムレンズの本質的な差なのだと思う。

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