アルバム受注時の注意-データーは先に見てもらう

 アルバムは、物を手に持って眺めるという独特の体験を提供してくれるもので、パソコンやタブレット端末等、写真を見る事の出来る様々な媒体が普及した現代においても、一定の価値が有る。
 特に、一日の思い出が一冊に纏まるフォトアルバムは、そろそろデーター渡しが珍しくなくなってきているウェディング業界においても一定の求心力が有り、商品としての魅力を有していると言えよう。

 ただ、注意すべきなのは、今の人は皆、背面が光るモニターで写真を見る事に慣れているという事だ。
 透過光を通して見る写真は大変綺麗だ。ライトボックス上で見るポジフィルムは、それはそれは美しく見惚れたものだ。これは反射光でプリントを見る事とは少し違う体験だった。
それが現代、特に最近では皆、信じられないほど美しい発色の液晶モニターを通してデジタルデーターの画像を見ている。

 それで、プリントは今の人にとって写真の見栄えと言う点では若干劣るかもしれない、少なくとも印象は異なるだろうという点を念頭に置いて注文を受けるべきだ。具体的には、受注時に少なくともモニターとの見えが若干違う事を説明しておくべきという事だ。
 また、制作者としてはアルバムの作成に入る前にデーターを見せたくないと言う気持ちもあるかもしれないが、先に見せておいた方が色々な意味で、特にプリントの見栄えと言う意味でトラブルが避けられると思う。

 あとからモニター上で綺麗なデーターを見るより、先にモニターで見ておいてもらって、後からプリントに対面する方がいい。人は最初に見たものの印象の影響を受けるから。
最初に見せるものは、見る人が良いと感じるものにしておいた方が良い。

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