●目にしている風景から味わい深い風景写真を撮る為のヒント-その2
要素の取捨選択
試しに、歴史ある公園の中にある古い池を撮影する事を考えてみる。
一枚の写真の中に何を含めると良いだろうか?
クラシックな形の時計台、揺れる池のきらめく水面、歴史を感じさせる石組みの構造etc
写したい要素は沢山有る。でも、どれを写真に収めたら良いだろう?
全部、と言いたいところだけれど、それは難しい。全部を入れ込むのは頑張っても絵になり難い。
むしろ、写したいものを全部写すより、その風景を特徴付ける一か所に注目して、そこを主題にして写すことをお勧めしたい。
その理由は、主題を一つに決める事によってその主題がを基準にし、それを引き立てる事を考えて行くという方向性を得られるから。言い換えると、具体的な主題によって、写真に写すものと写さないものを取捨選択する基準を得る事が出来るようになるからだ。
主題を一つに絞ることによって、
それどのように写すかを考えるなら、その様に写すと主題を引き立てるかどうか。
その他の要素を入れるなら、その要素は主題を引き立てるか、それとも注意を削ぐかどうか。
と言った基準が得られる。
先の公園の池の例に戻るなら、一枚の写真の中には、写したい要素、時計台、水面、石組み、その中から一つだけを主題とするのがリーズナブルだ。そしてその一つを写している時、もしその他の要素が主題を引き立てるならそれは加えればいいし、そうでなければ省くといい。
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