レンズと一緒に買うべきもの-レンズフード

 ここしばらくの間、レンズを買うとレンズフードは当たり前のように付属するものだったが、最近はまた別売というレンズやセットも出てきた。別売のフードは買うと数千円するが、果たしてこれは買うべきだろうか?
 結論を述べると、レンズフードはお勧めする。

●フードを付ける事の利点

  フードを付ける一番の目的はレンズに横から入る余計な光をカットする事である。

 レンズを前から、角度を変えながら覗くと、レンズの奥ばかりではなく横の方、筒の内側も見えると思う。
 ここは大抵、黒く塗装がしてあったり溝が何本も切られていたりしてなるべく光が反射しないようになっているが、しかし、やはりどうしても吸収しきれないもので、こういう場所に強い光が当たると写真の写りに悪影響を与える。つまりコントラストが低下したり、状況によっては直接光源を画面に入れなくてもフレアやゴーストが生じる事もある。
 レンズフードはこういった光に対して庇の様に働き、余分な光をカットしてくれる。

 フードを付ける今一つの理由は、レンズ前面の保護の為だ。フードがある事によってレンズは多少奥まるので、不用意に触りにくくなる。

●フードを付けている時の注意点

・内蔵ストロボを使うときは外す
  カメラに付属のストロボは高さが低めなので、レンズフードが影を作る事がある。
  内蔵ストロボを使うときにはフードは外す方が無難だ。
  クリップオンストロボなら高さがあるのでフード付きのままでも良いと思うが、ブラケットを利用する場合はやはり、フードがストロボの影を作らないかどうか確認しておこう。
  
 ・花形フードはずれに注意
  花形フードは受光素子の形に対してギリギリの形をしているため、取り付けが甘いとけられる、つまりフードの影が写真に写りこむ危険がある。フードはカメラをストラップでぶら下げている間にも少し回転してしまう事が有る為、この点取り付け時だけでなく撮影時にも常に注意が必要。

●レンズフードに関するTips

受光部がAPS-Cサイズのカメラでフルサイズ用のレンズを利用している場合、付属のフードよりも一回り深いフードを取り付ける事が出来るかもしれない。ネットで検索すると情報が得られるだろう。

 中古で入手した古いレンズには適合するフードが入手しにくいが、そういう時には社外品のゴム製のフードが使えるかもしれない。これは自分の手で折りたたんで何段階かに伸縮可能で調整が利く。 

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