カメラを三脚にしっかりと据え付けても、それでもブレる事が有る。
理由は様々だ。
自分の手でカメラを触ると、カメラを振動させてしまう。背面の液晶モニターを拡大してみるとよく分かるが、レリーズの為にカメラに手を触れていると、それだけで大きく振動し続けている事が見て取れる。
カメラを直接手で触らずにシャッターを切ることの出来るアクセサリーとして、大抵のカメラではレリーズケーブルが使える。
レリーズケーブルはただシャッターを押すだけで良ければ、値段の安い社外品でも十分役立つ。
三脚を使って物を撮ったり、風景写真を撮影するのならこれは是非手に入れよう。
画質は確実に上がる。
なお、似た商品で赤外線のリモコンも有るが、これはセルフタイマー専用だったりするので買う時には注意。
カメラ本体も振動原になっている。特に一眼レフタイプの場合、ミラーの上げ下げの振動は馬鹿にならない。
昔の中判一眼レフはこのミラーショックが大きかった。音も大きくて、木の上で作業をしている植木屋さんの写真を撮ったらびっくりして木から落ちて来る位だった。
今のデジタルカメラはそれよりはマシだけど、その代り撮れる画像は物凄く精細だから、ミラーショックには同じくらい気を使う。
ミラーショックを避けるために、多くの一眼レフカメラにはミラーアップと言う機能が有る。
これは、シャッターボタンを一度押すとミラーだけが持ち上がり、次にシャッターボタンを押すと本当にシャッターが切れる仕組み。この一回目と二回目のボタン押下の間に十分時間を置けば、その間にミラーアップの振動も収まっているという塩梅だ。
セルフタイマーと組み合わせて、ボタンを押した直後にミラーアップ、続いて数秒後にシャッターが切れるという設定が出来る機種も有る。これも振動対策に有効だ。
ただ使い勝手は、セルフタイマーよりも前述のレリーズケーブルの方がいい。
三脚が揺れる要因はほかにもあって、例えば風で揺れたり、近くに車が通って地面が揺れたりする。木の床の体育館なぞ、床はいつも振動している。
良い三脚や良い雲台を使えばブレは軽減はされるが、それでも上記の原因は常にある訳で、ブレが完全に無くなるわけでは無い。
三脚に過大な期待は禁物だ。
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